めだかと環境

 21世紀におけるめだかを取り巻く自然環境は急速に変化しているのが現状です。
いままでの常識であったことが、そうでなくなることも。「では今後いったいどうしたらよい
のか」 参考になる書籍等をヒントにしながら、まさに今これからの、最善方法を考えてみます。
参考図書「里山を考える101のヒント」 谷津田と棚田/谷津田は動植物の宝庫

最も早く水田が作られたのは里山の谷津田ではないかといわれている。
 谷津田は、丘陵地や台地を刻む谷の底を水田にしたもの。このような場所は水害の危険
性が低いだけでなく、谷の奥から地下水で水を容易に引ける、近くの林や採草地から肥料
としてのかやや、田畑を耕すための役畜の牛馬の餌草を取るにも便利だった。林野が近く
にあるということは、 自動車や化学肥料のない時代には重要なことであった。
谷津田は現在、水田の区画が小さい、農道が作りにくい、農家から遠いということで敬遠。
 雑木林に囲まれた凹地の頭にはため池があり、その下に不整脈な谷津田が並んでいる。
一年中水はけが悪いのに、イネをつくると水不足、日陰が多いのでイモチ病になりやすい、
わき水はイネをつくるのには冷たすぎます。農家はわき水が直接水田に入らないように水田
周辺に溝を掘り、その周囲を一回りしている間に暖まってから田んぼに入れる。
<この溝が動植物の宝庫です。>
メダカ、ドジョウ、アカガエル、イモリなどがいっぱいいて子供達が網を持って集まります。
ヘビやトビもやってきて、水の中にはクロモ、スブタ、ミズオオバコなどの水草が、土手の
近辺にはミソハギ、アギナシ、ワレモコウ、タコノアシ、山菜、、ホタル、フナ、ウナギ、
ナマズ、タヌキ、キツネ、、。 「里山を考える101のヒント」から

*近年、棚田を復活させる活動が全国各地で盛んになってきてますが、谷津田というのも動植物
つまり、生物多様化の維持としては復活してもらいたいものですね。気が付かなかったというか
谷津田というのは里山の景観にあたりまえに存在している風景なのでした。人為的な環境で生息
していた動植物を保護するには、農家の人達が苦労して耕したり、溝を掘ったり、草刈りしたり
するということをだれかが引き継がないといけないということですね。

参考図書「ちょっと待てケナフ、これでいいのかビオトープ」 

外来種、帰化生物、移入種とは?  
外来種は意識的、無意識的に持ち込まれた外国産生物のこと。
帰化生物は、江戸末期から明治以降に入って来て野生化し、日本に定着したもの。
移入種は人間が外から持ち込んで野生化した生物。
 (ホタルの地域移動やメダカの地域移動された場合が移入種という)
これらは植生の均質化を招き結果、動植物の多様性を失うこととなる。
植物の種類が変わることで 、餌がなくなったり、すみかがつくれなかったりもするものが
出て来るので、その影響は深刻になる。
帰化動物としては、ライギョ、ウシガエル、アメリカザリガニ、アメリカシロヒトリ、
       ジャンボタニシ、カダヤシ、ブラックバス、ブルーギル、ミドリガメなど
帰化植物としては、セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポ、ホテイアオイなど。


 *メダカは全国でいくつかの遺伝的集団に分けられるということは知られてきましたが
日本の水辺にはゲンジボタルとヘイケボタルの二種類が生息しているということですが、
ホタルにも全国に遺伝的に6つのグループに分けられるということは驚きです。
ゲンジボタルはそもそも清流というより、家庭排水の流れ込むような適度に汚れている
人里近くに生息していたということ。餌のカワニナを移動することでホタルを呼び戻す
「ホタルの里」づくりも盛んになってきました。それにたいしてヘイケボタルは農薬の
ない水田環境に生息するということ。したがって、ヘイケボタルでの地域お越しは難か
いのです。つまり、田んぼの周辺でのメダカの生息環境と重なりあうことになります。
里山でメダカのいる所には、ホタルも乱舞しているということになるのでしょうか。
近年、山里のメダカのすむ田んぼ、小川にいるタニシが外来種のジャンボタニシである
ことがわかり、驚いているわけです。増殖に都合のいいホテイアオイも生態系を乱すの
でビオトープなどに使用する場合には充分な管理が必要となっている状況です。
参考図書「ちょっと待てケナフ、これでいいのかビオトープ」

参考図書「里山を考える101のヒント」  いつのまにか稀少動物 メダカ/
メダカはまさに水田の指標生物。
 メダカを保護できれば、小川や水田にすむ他の生物も同時に保護できるのです。
淡水魚を保護する正しい方法とは、個体を補ったり緊急避難させたりするものではなく、
 生息場所での減少要因を科学的に分析し、もともと生息していた個体群が自力で増える
 よう、条件を整えてやるのが本筋です。「里山を考える101のヒント」から

 *メダカの生息場所が今後も変わらぬようであるなら、なぜ減少しているのか調査をして
早急にそこの管轄所管に環境保全の協力要請を行ないましょう。さらに地域民の協力も必要。
 *水田の指標となるメダカであるためには、水田の減農薬化を推進しなければなりません。
再び、メダカが戻れる田んぼには、安全なお米と多様な生物も共生できるのです。
それには農家の方々の意識、人出不足解消方法、効率だけの稲作を考え直す必要もありますが
これらをクリアすることは容易ではありませんので、特定の改善可能な地域、たとえば後背地
が棚田環境の里山を重点的に身近な生物保護、不耕起栽培の推進における市民参加の提案。
 *また、知らないうちにいつの間にか開発されてしまったということも起こるかもしれません
。身近な生き物の楽園、お気に入りの観察場所だとおもっていると、突然の工事予告があり、
関係者以外立入禁止の告知、あっという間の工事開始、いつのまにか消滅、、。というような
状況に陥ることも考えられます。もし前もってそうなる気配のある場合には 立入禁止となる前
に、仕事を休んでも?メダカ及び絶滅が危惧される生物の緊急避難をしましょう。

参考図書「里山を考える101のヒント」  狭められた生活環境/
かって身近だったカエルたちは時代とともに減っているのです。
 今では平野の水田にたくさんいる種類は緑色の小さなニホンアマガエル。この環境で生き残
れるのは、吸盤を持っていてコンクリートをよじ登れる、しかも土の水路や畦も早春の湿田も
必要としないニホンアマガエルだけなのです。 「里山を考える101のヒント」から

 *住宅地の近くの田んぼには生き物ならオタマジャクシだけは結構目につきます。そのオタマも
水干しの頃にはわずかな水たまりに群れをなし干上がって死んでしまいます。かろうじて排水とい
っしょに出られたとしても、川に流れてしまいます。以前からアマガエルだけははなぜいるのか?
疑問に思っていましたが、コンクリートからも脱出していたわけですね。ということは子供の頃、
結構目にしていたトノサマガエル、アカガエルは脱出できなかったわけですね。
庭にも春になれば、つくしといっしょにアマガエルが当然のように姿を現します。夏になるとなん
でこんなにいるのか思うくらい増えてます。山間部でもないのに時にはヘビも現われてびっくりし
ます。つまり、食物連鎖としてヘビはまだカエルがいるからどこか荒れ地などでひっそり生存して
いるのでしょうか。しかしここ数年気になる事は、田んぼのコンクリートの水路にもいたドジョウ
、ザリガニを見 かけなくなったことです。メダカがいなくなったことは当然としてもザリガニもい
ないのは納得いきません。子供達がザリガニ釣りもできないじゃないですか。え!今しない 。

自分なりに書籍を参考にしながら考えてみましたが、これについての御意見をお待ちしております。
     めだか印/新潟県柏崎市 もたい貴秀  メール先