田んぼBOOKS  メダカBOOKS(メダカワールド内にあります)

田んぼの忘れもの 宇根 豊著   葦書房1996  1,500円
赤トンボは田んぼが育てる
減農薬稲作と虫見板の発明
赤米・画一化を拒否する稲
「農」のほんとうの意味が見えてきた
環境稲作と未来への助走
カンボジアの田んぼで自給の価値を知る
ピックアップ
*日本人のほとんどが赤トンボに対して共通のイメージを抱いているのはなぜだろうか。
秋の夕空に群れ飛ぶ 赤トンボのはかないイメージは郷愁にも似た感情を引き起こす。
それは、田んぼが開かれたときからの、農耕民としての文化ではないかと思う。
*そもそも「トンボ」という言葉は「田んぼ」から生まれたという説が有力なくらいだから。

水田を守るとは どういうことか 守山 寛著 財 農産漁村文化協会1997 1,700円

人間が洪水の肩代わりをした
淡水生物がたどった道
稲作によって広がった淡水生物たち
田植えの時期と生物たちのカレンダー
水環境の多様化はため池を生み出した
水田が支えた鳥類
生物との共存はなぜ必要か
水田はいま-生き物との共存をなくした水田
これからの水田-生き物との共存に向けて

ピックアップ
*江戸時代の水田が保持していた生物多様性を今日の水田に復元できれば 、持続的な生産活動
を行うことが可能と思われる。同時にこのことは、水田という湿地を賢く使うことによって、
国際的に絶滅のおそれが出ているこれらの大型鳥類を守り、それらと共存する道にもつながる
はずである。

世界の水田 日本の水田

田渕 俊雄著 財 農産漁村文化協会1999 2,500円

第一部/水田とは何か
 水田の起源としくみ
 日本の水田-整備化と多様性と
 他
第二部/世界の水田
 オーストラリア・アメリカ・ブラジル・イタリア
  フランス・フィリピン・インドネシア・ タイ・中国
第三部 /新しい課題
 水田と環境とのかかわり
 水田と水質環境
 田んぼと私たち-棚田を守る
 21世紀に向けて
ピックアップ
*万葉集や百人一首の中にも水田が出てくる歌がいくつもある
*愛媛大学の非だ日鷹一雅さんは水田のもつ「生物多様性」を維持するためには稲作技術の転換
が必要であり、それには耕作者の意識改革だけでなくそれを支える社会環境づくりがまず第一
に必要だといわれている。すなわち生物多様性の保全や修復に価値を見出す社会環境づくり。

森と田んぼの危機 佐藤 洋一郎著 朝日新聞社1999 1,200円
第一章/森と田んぼの日本史
 稲作の始まり・水田と森のかかわり
 水田の生態系はどう変化したか
第二章/ 今アジアで
 豊かなアジア・稲の先祖があぶない 他
第三章/これからの生態系と稲作
 多様であるということ・今なぜ多様性か
 混作の知恵、多様性への提案・タイ王室の試み
 森の恵み・ 森と水田の調和を守ろう
ピックアップ
*トキの絶滅が問題なのは、トキという特定の種が失われるということのほかに、さまざまな
種の連鎖によって成り立っている生態系そのものに影響が及ぶからである。どんな種も、いく
つもの連鎖を持っているので、一見なんのつながりのなさそうに見える二つの種の間にも間接
的な関係が成立する。連鎖は、連鎖の環となって生態系とその安定を支えているのである。

田の虫図鑑 宇根豊・日鷹一雅・赤松富仁 著 農文協1989 1,750円
第一章/田んぼの虫たちの世界
 驚きの世界
 害虫・益虫・ただの虫 他
第二章/害虫
第三章/益虫(天敵)
第四章/ただの虫
第五章/田んぼの虫たちとつきあう 


害虫・益虫・ただの虫にはなにがあるのか田んぼの生態系
ピックアップ
*減農薬運動の中から生まれた「虫見板」は、今までになかった新しい時代の農具。
この虫見板を使いこなした百姓が、次々に新しい田の中のドラマを発見し、新しい稲作の考え
方をまわりの人たちに広めていこうとしています。