メダカについて

 日本に昔から生息しているクロメダカ(野めだかともいいます)は御存じのように
近年では急速に生息地域が狭まりどんどん減少しているのが現状です。1999年の環
境庁 「レッドデータブック」において日本のクロメダカは「絶滅危惧2種」に指定
されました。そこで現在の子供達がそれら全国各地に生息しているはずのクロメダカ
を見た事がある、知っている子供達はどれくらいいるのでしょうか?。子供達の親の
世代、30代以降の親ならば、子供の頃にまだ近くの水路、小川、池、沼などで結構、
目にしていたはずです。さらにもっと年輩の方々なら、ほとんどの方々が知っている
はずです。全国の小学校で5年生理科の授業(学年のちがう地域もある)にはメダカ
の学習が必ずあり、そこではメダカの繁殖、産卵、フ化を勉強する事になってます。
しかし、残念なことには、勉強では自然に生息しているクロメダカは紹介されません
。全国どこにでも売られている養殖のヒメダカというオレンジ色のメダカが使われて
いるのです。 つまり自然のクロメダカが、身近な場所に生息していない地域の子供は
メダカというとヒメダカのことしか知らない子もいるのです。 そこでぜひ、ヒメダカ
の勉強の時に、クロメダカの存在も 紹介していただくことを願います。そして、その
自然のメダカを知ってもらい、クロメダカが 全国各地のどこにでも復活して、発見し
てもらえるような自然環境になってもらいたいものです。
自然環境のクロメダカ模型
 小学校理科の授業におけるメダカについて/
現在、理科の教科書の、メダカについての学習には養殖のヒメダカが使われています
。このメダカは全国の養魚業者によって生産され全国各地に発送されています。
これは、全国の統一的な学習においては、ヒメダカとして同じ条件での学習ができ、
ペットショップなどでからでも、いつでも容易に入手することもできます。
ヒメダカは、繁殖行動、産卵、フ化、成長などの学習として今後もおおいに活用する
ことができます。
 その後のヒメダカの取り扱いについて/  
メダカの授業が終わったあとの水槽はどうなっているでしょうか? メダカ水槽の中に
金魚、 カメ、ザリガニなどが同居して、ほったらかしになっていないでしょうか?。
これは共生という生態としての弱肉強食の勉強にはなりますが、世話係がはっきりし
ない、 飼育が面倒になったなどの理由でかまわなくなってないでしょうか?。  
教室の片隅に、ポンプだけがブクブクしている水槽はないですか? もし、1ひきでも
メダカが生存していたらそれはオスでしょうか?メスでしょうか? オスだったらメス
を1ひき入れることで、うまく繁殖できれば、何十倍にも子孫を増やす事も可能です。
それが増えすぎて心配ということはまずないでしょう。教室内環境で多くの稚魚がフ
化した場合、これらが子孫を残すくらいの成魚まで育てることは少し大変かも知れま
せん。しかし、その稚魚の中のわずかでも生き残ったら、そのメダカこそが子孫を残
す為に生まれてきた宿命的なメダカなのかもしれません。
 「1日でも長く生息させ、教室での世代交代に挑戦してみてください。」 
     めだか印/目高達郎(メダカキッズ・メダカワールド)2002.2.2  
5年生必修のメダカ授業でぜひ野生メダカ遺伝子問題の説明もお願いします。
学習の教材であるヒメダカは学習及びペットとして飼育なら問題ありませんが、 学習
の後に地域の川への放流は問題です、絶対に避けてください。野生メダカは地 域毎に
遺伝子がちがうという特性がありますので、もしも産地不明、あるいは地元 産でない
野生メダカが教材として配布された場合の扱いには十分注意してください。 (業者に
よる産地不明のメダカが販売されていますので地域固有種の為にも要注意)


 野メダカの捕獲・移動の際の注意する点について/  メダカサイト1998
(どうしても開発される予定地域のメダカ保護・保存の為の行動において)  
自然に生息しているめだかはとても繊細です(徐々に環境づくりをしましょう)
1.前もって置き水を用意しておく。(できれば日光に数日さらしたもの )
2.捕獲する道具、長い柄のついた網(細かな目のもの)と、きっちり蓋がしまる大き
い 容器または大きいビニール袋に、空気をいっぱい入れたものを使う。
3.小さいメダカほど移動中に弱るようなので注意すること。(自然のメダカは神経質)
4.捕獲後すみやかに帰ること。(移動時間が短いほど弱らない) 5.家に戻ったら別の
容器に、めだかを池の水のまま移す。(容器半分位の量)
6.置き水バケツの底に3寸(9センチ)釘で小さな穴を数個あけ、チョロチョロ足す。
7できるだけメダカをかまわず翌日までほっておく。(まずメダカを落ち着かせる)
8.数日もするとメダカが落ち着くので置き水を替えても大丈夫となる。
注意:水温や性質の異なる水を大量に替えるとメダカが体調をこわし死ぬこともある
9.野メダカの純血種保存の為、絶対に養殖のヒメダカといっしょにしないこと
 さらに他系統(別の地域のめだか)のクロメダカともいっしょにしないこと
10.えさはできるだけ自然のもの(ミジンコ、ミドリムシ等)を与えると丈夫に育つ
11.自然の野メダカなのでできれば広いところで飼育したい。
   その後の発展的展開としての希望/
1.捕獲してきたメダカの数以上、増やして 開発のない池に移してやれるとよい。
2.他の自然池を取り戻そうとしている地域に分
けてやれるとよい。(できるだけ近隣)
3.学校の教材として野めだかを提供してやれ るとよい。(今の子供はヒメダカしか知
らない)責任ある放流指導(できるだけ元いた生息地に限定)地域の固有めだかの認知
4.新たなる、メダカを含む身近な生物の生息地の確保・保護。

今後のメダカ保護について考えること
1. 開発予定の危ないと思った地域のメダカは早期に保護しておく。(地域との連携)
2. 自然の環境も残すような開発になるよう早期に提案する。(管轄所管への提言)
3. 新たなるメダカ保護地域の確保(自然に親しむ身近な生き物ふれあい公園提案)