ここはM−089教室です
奈良県の岡原さん
メダカの体色変化について質問/
「夏休みの自由研究の一つにメダカの習性をまとめようと家で飼っていたメダカでい
ろいろ実験しました。そのうちの一つに黒いバケツに入れたら体全体が黒ずんでくる
にちがいないという実験が3時間そのままにしていても一向に黒ずんできませんでし
た。なぜでしょうか?図鑑には2時間でと書いてありました。」
回答/
メダカの色の変化については、8色メダカで見ると例えばブルーの場合
水槽の色が暗色ではブルーが強くなり、背景を明るくするとブルーがわかりにくくな
ります。おそらく、色素胞に関系しているのではないかと思います。
色素胞の変化については、個体の興奮状態と関系しているのではないでしょうか。
メダカとは異なりますが、雨蛙の体色変化についてのホームページがありましたので
参考になるかと思います。
http://sci.ed.okayama-u.ac.jp/sci/zoology/color.html
ここではノルアドレナリンとの関系を論じておられます。
メダカも同様の興奮物質の影響を受けているのかどうかは分かりませんが色素胞の制
御メカニズムは同様のものであろうと推測されます。
ところで、何故メダカの色が背景色に反応しなかったのか。
私も専門外ですので、よく分かりませんが、なんらかの原因(移動させた事など)に
より、すでに興奮状態にあり、ノルアドレナリンの分泌量が背景色に反応しなくなっ
ていたのかもしれませんね。数日様子を見て、メダカが環境になじむのを待ってみて
はどうでしょう。ヒメダカにおいても、色素胞はありますから、体色変化は観察され
ると思うのですが。ただ、メダカの体色変化はカレイやたこ、イカなどと違い、分か
りにくいかもしれませんね。99.8.25
参考資料/
黒色色素胞の変化によるものであることを説明するHP
http://www.bio.nagoya-u.ac.jp:8000/take38.html
やはり、ホルモンの影響を受けて変化するようですね。ただ、ノルアドレナリンでは
なく、アドレナリンの効果について触れておられますが、アドレナリンは交感神経興
奮作用を示すカテコールアミンであり、ノルアドレナリンは交感神経節後線維終末か
ら遊離されるカテコールアミンであり強い血管収縮作用をもたらします。ただ、アド
レナリンは興奮と抑制の両方の作用をします。色素胞の拡大は、弛緩作用によると考
えると、アドレナリンの作用かもしれませんね。
よくは分かりませんが、今のところ考えられるところは以上です。99.8.26
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さらにメダカの体色変化について/岡山大学教育学部生物教室の上島先生より回答
メダカの鱗の黒色素胞は,自律神経(交感神経)支配ですので、交感神経が興奮して
ノルアドレナリンが放出されると黒色素胞の中のメラニン顆粒が細胞中央の一点に凝
集して体色が白くなります。サカナの場合,黒色素胞に対してのノルアドレナリンの
働きはカエルよりも顕著だということです。逆に体色の黒化はメラニン顆粒が細胞全
体に拡散することによるものですが,これはノルアドレナリンの減少とNaイオンの
増加,黒色素胞刺激ホルモン(脳下垂体中葉からでる)の分泌等によると言われてい
ます。99.8.29
メダカの近親交配による問題について/
他の哺乳類などよりも起こりにくいようです。でも、やはりボトムネックの現象があ
るように思います。突然、全滅したりすることがあり、水温・水質・病気など問題点
を探っても見つからないことがあり、遺伝形質的な問題ではないかと思われます。
世代を重ねているうちに、背骨の変形、稚魚からの成魚への成長率低下などの問題が
起こりました。哺乳類に比べると、近親交配による障害は少ないようですが、やはり
悪影響は出るようです。他のメダカを入れてやる方法はこの問題を回避するためにも
有効な手段です。いったん病気が出ると、いっせいに感染するようです。
遺伝形質が近似しているため、抵抗力が落ちるのでしょうか。
奈良県 岡原治男 hokahara@gb3.so-net.ne.jp
メダカ以外にも、オイカワ、アブラハヤ、ギギ、マナマズ、フナ、シマドジョウ、カ
ワムツ、沢蟹、緑フグなどを育てています。
今年はヌマチチブ、カマツカに挑戦したいと思っていますが、、。
メダカスクール