ここはM-093教室です。 黒い斑点メダカ?・めだかの体の色?・大量発生の貝?

まずは、長野のめだかの学校さんからの報告から/ 
最近家の近くで、めだかのすみかを見つけました。そこは、古い、水田用の温水ため池
で、近くの人以外、ほとんど知られていない小さな汚い池でした。手を加えられていな
かったのが、よかったと思います。ここの、めだかで気になることがあります。体のあ
ちこちに黒い固まりみたいな物が、ついているのです、1匹に多いのは4〜6個で、め
だかの目玉くらいの大きさです、場所は頭から尾鰭までいたるところです。ある物は、
うろこの内側の様であり、ある物は、少し黒い点が体よりふくらんで見えます。寄生虫
が付いているかのようにも見えますが図鑑にも見あたりません。また、顕微鏡で見ても
寄生虫の目玉もなく動いている様子もありません。黒いカビのようにも見えます。
つぎに、奈良市の岡原さんからの報告/
「私の家の近くに居るメダカにも同様の黒い斑点模様のようなものが見られます。古墳
の堀に住んでいる野生メダカなのですが、採集したすべての個体にめだかの学校さんが
見られたのと同じ黒点が見られました。いったいなんなのでしょうね、最初は寄生虫
もしくは病気かとも思ったのですがそれにしては、飼育中に黒点が増殖したり、メダカ
が弱る気配もないし。」

そこで熊本大学教育学部附属小学校の5年2組担任の島木さんから届いた写真/
いま,総合的な学習で子どもたちとクロメダカのことを学習しています。
さて,めだかの黒い斑点のことが話題になっていますが,このことでしょうか?

熊本市立博物館の学芸員の方にうかがったら,この斑点は寄生虫だと答えて
くださいました。現在塩水浴をさせて治療しているところです。

*報告では目玉くらいの大きさというのだが、同じものなのでしょうか?
長野のめだかさんと岡原さんに確認をしていただきたいと思います。

京都の井川さん/
「メダカの体のあちこちに黒い固まりみたいな物が、ついているとのことですが
もしかして(何の根拠もない推測です)、ワイルドグッピーに見られる単眼模様
にも思うのですが、元々この単眼模様とは、敵(相手)を威嚇するための防御と
して自然に模様がついたそうで、カダヤシにも時折、この単眼模様は見られます
メダカも、長年の自然から威嚇するための模様がついたのかな?」
広島の原さん/
「原@広島です。実は、私が調査している川の支流の、ある1ポイントだけ、そ
こに生息するアブラボテとカワムツの体表に黒い斑点が見られます。きちんと
調べたわけではないのではっきりした事は言えませんが、どうやら病気のようで
す。是非とも写真が見てみたいです。メダカがその病気でない事を祈ります。」
新潟の大泉さん/
これは“黒点病”(自作の病名です)というれっきとした病気です。
本来フナに多く見られる病気で寄生虫の寄生が原因です。
魚の密度が高い場合によく発生しますがメダカに発生するのは珍しい。
治療方は不明。感染力は強いが寄生によって直接死亡することは少ない。
寄生で弱ってさらに別の病気にかかり死亡するケースがあるので栄養は十分に。
寄生虫による病気は塩が効果的です。

この件について酒泉教授にもメダカワールドのほうからお願いしました。
(実際の写真がないのでお答えにくいかとは思いましたがお尋ね致しました)

「黒い斑点の件でしょうか? 多分寄生虫です。虫が寄生している場所の皮膚では
黒色素細胞内の色素顆粒が拡散状態になるため黒く見えるのではないかと思います。
野生のメダカでは時々見かけます。皮膚の中を調べてみては如何でしょうか。

酒泉 満  新潟大学理学部 自然環境科学科

岡原さんより報告がとどきました
メダカに見られる黒点模様ですが、こちらで確認しているものも、島木さんの写真に
あるものと良く似ています。お話からすると、やはり寄生虫でしょうか?大きさも、
確かにメダカの目玉くらいの大きさです。かなり広範囲に分布しているようですね。
従来からみられた寄生虫なのでしょうか?それとも、外来種からの感染でしょうか?
一度、黒点を切開して内部を観察してみようと思っています。寄生虫だとすると、
光学顕微鏡クラスの大きさと考えて良いでしょうか?
SEMは使えますが、クライオスタットがないので。
hokahara@gb3.so-net.ne.jp 岡原治男

長野県メダカの学校さんより報告がとどきました
早速の、各方面の皆さんの心配ありがとうございました。
私のメダカの黒点も、島木先生の写真と全く同じです。
おもちゃの(性能が悪い)顕微鏡で見た限りでは、黒い点は、黴かイカの色素
を拡大したみたいにも見えます。2週間たちますが特に大きくなったり隣の
水槽の以前からのメダカに感染した様子は見られませんし、卵も生んでいます。
今後も観察を続けますのでよろしくお願いします。
99年7月16日 shio96@janis.or.jp 塩澤良和

質問/めだかの体の色を教えてください
メダカの体の色についてお答え/資料:メダカの誕生/大日本図書 岩松鷹司著98.5.5
野生のメダカは、黒い色素細胞と、赤みをおびた色素細胞があるので茶色っぽい黒色を
しています。ヒメダカは野生のメダカと同じくニホンメダカなのですが、野生メダカの
ように黒い色素をつくれないので、オレンジがかったあか色をしています。
皮膚にはこれらの色素細胞以外に、白色色素細胞や金属色・虹色に見える色素細胞があ
り、メダカの体色がこれらの色素細胞の数とか色素の広がり具合で、いろいろ違った色
合いに見えるのです。
青メダカ・白メダカ・灰メダカ・ミルキーメダカ・クリームメダカなどがその例です。

岩松鷹司(いわまつ たかし)さん(農学博士):1938年高知県生まれ
著書に「メダカ学」「メダカ・動物発生段階図譜」「メダカ学全書」ほか多数

*大量発生の貝の質問メール
飼育容器の中に、小さな貝が、一杯こびりついてきました。
この貝の卵がどこからきたのか特定できませんが、メダカのえさから来たとし考えられ
ないのです。はじめ、藻の掃除してくれて好いだろうとおもってたのですが、ものすご
いスピードで成長します。えさをいれると、この貝があっまってきます。さかさまにな
って、浮いて上手におよぎます。金魚藻やクロモにも一杯ついているわけです。
この貝の大発生で水中の酸素不足で、メダカがしんだのかともおもったのですが、メダ
カ卵を採集して、別の容器は、そんなに、酸素が必要ではありません。
この容器も藻をいれると、すぐに全滅(メダカ)しました。貝がついていたわけです。
自分の推測なのですが、水温の上昇と貝の成長で、産卵をはじめ、メダカにとって有毒
物質を放出したのでないかと考えてます。
現在もどの容器にも、まだ、貝がすんでます。日曜日ごとにみつけては、処分している
のですが、へりましたが、絶滅しません。大きさは1センチくらいです。白い容器に水
は少し入れて、10分ほどのあいだですが、糞をよくします。
 こころあたりがあれば教えてください。これが問題の貝

井川さんの見解(貝の有毒物質については不明ですが、他知っている範囲)
 私の経験上、1CMもの貝は発生したことはないのですが、もっと小さい貝は発生し
たこと(今もいます)はありますが、貝って水槽の器によりある程度増えたら、それ以
上の増殖はなく、ある一定の数でおさまっているような気がします。
で、貝を撃退する方法として
・貝撃退用の薬を使う。ドイツのセラ社(キョーリンが輸入していたと思う)
から出てたと思います。だけど、私は使ったことは無いし、魚や水草への影
響、薬の効果などは分かりません。
・水草はあきらめて、水槽を熱湯消毒する方法。

目高達郎の見解
 貝は以前からめだかと共生させてきたので、特に意識せずそのままにしてある、
しかしあまりにも多くなる場合はゼリー状の卵を取り除かないと、大量に発生して
しまう。しかし有る程度の数に落ち着くとやはり容器に比例して増えないようだ。
上記写真のような貝のようであるが、詳しくないので有害なのかは断定できない。
タニシの場合はメダカのフンを土に変えるので水の安定には良いようだ。

大泉さんの見解  99.7.28
 間違いなくサカマキガイです。
この貝が水草についてきて水槽内で繁殖しふえすぎて水を汚したためメダカが死んだも
のと考えられます。薬を使って退治する方法もありますが魚にも少なからず影響がある
のでひとつひとつ取り出すしかないです。貝の寿命はそれほど長くないので半透明のゼ
リー状の卵を見つけてせん滅すれば排除することができます。我が家でも昔発生しまし
たが排除して現在は庭のスイレンの池で細々と暮らしているだけです。
・サカマキガイの利用
メダカの稚魚水槽の掃除用に使う。

一匹では繁殖できないので一匹だけ入れておく。
タニシより足が速いので一匹でも効率よく掃除できる。   


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