めだか印ふるさと企画「メダカ物語」短編連載
  ぐうたらさん(新潟県柏崎市在住)98.6〜7.10

 ぐうたらは子供と同じで水辺が大好きだ。
どんな生き物がいるのかな?と覗く時はわくわくする。
剣野の山中に小さな池がありメダカがたくさん泳いでいるのを発見。
昆虫を捕まえる網で数匹すくいとり家で飼うことにした。金魚用の水槽のなかで
元気に泳いで夏が来る頃には水は濃い緑色に変わっている。
 或る時何気なく覗きこんだら子メダカが二匹いるではないか。いつ生まれた
のだろう?親子が仲良く暮らせたのは三度目の夏までで親メダカはつぎつぎに
死んで二匹の子メダカが残されたが大きく成長して今では親メダカ。
それから二世の誕生を待ち望むこととなる。 

成長したメダカは親メダカの筈だが何故か?小さい。
良く考えるとわかる事だが大きな池で自由に暮らすのと金魚用の水槽では
入れ物にあわせて小さくなるのだ。エサも豊富ではない。
夏が近づくと水の色は濃い緑色に変わるがメダカはおかまいなしに元気に泳ぎ回る。
冬が近づくと水は薄緑から少し茶色となり透明となる。
水槽の底に敷いた砂の上で何やら動くから注意深く見ると体長2ミリ位の巻き貝とわ
かる、極小のエビもいる。砂は川原から取ってきたから混じっていたらしい。

メダカと長く付き合うといろいろ見えてくる。
メダカが水槽の底でじっとして泳ぎ回るのを止めると二日後には死ぬ。
色も少し白くなったように見える。 
二匹のメダカは冬が来る前に姿を消し、二世の誕生は夢と消えた。
水は透明さを増し巻き貝、エビの姿も消えた。 
 生活の大部分を占めていたメダカがいなくなったから大変、
ぐうたらはメダカがいないと元気が出ない。

メダカの水槽が無くなった。あった物が無くなるのは淋しい。
そこで親メダカの住んでいた池から数匹、連れてくる事にする。
網を用意して池に静かに近づく。周囲の様子が以前と変わっている。
草が刈られ水は濁り水面の半分を覆っていた水草が無い。
大きな魚影が動く。鯉が飼われていてメダカはいない。
それから数年、メダカが住んでいそうな小川、池をのぞき込むが見る事はない。
ぐうたらはメダカに会えるのだろうか?

メダカを探すがなかなか見つからない。捕まえて小さな水槽に入れられる
メダカは迷惑だから見つからないほうがよいと思ったりもした。
 吉井はぐうたらの生まれ故郷でここは農業用水のため池がいくつも有る。
子供の頃遊んだ池はカツボが生い茂り、使われているのかどうかわからない。
大きな池で右の方は稲田の時も有ったが今は荒れている。
この池にメダカが住んでいると知り、見にいく。
 見た事のないような大きなメダカが数百匹、群れをなして泳いでいる。
近づくとサッとカツボの茂みに隠れ待っても待っても姿を見せない。

いつまで待ってもメダカは姿を現さないから場所を移動すると小さいのがいる。
近寄ると素早く逃げる。何回も網を振り回し大小13匹捕まえた。
7匹が冬を越え、2匹のメスメダカの産卵が始まり子メダカが誕生。
夏に親メダカと成長した子メダカ約100匹が池に帰る事になり
連れていったらさあ大変。埋め立て工事中でメダカの棲み家が無い。
しかたなくメダカはぐうたらの家に戻り、一緒の長い生活が始まる。

*めだか友の会のぐうたらさんは。メダカも含め地元でもいろんな面でも
活躍のラジオドクターです(真空管・ラジオ・SPレコード・時計・修理)
お便り先/ラジオドクター「ぐうたら」さん  

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